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[思心]マスコミの品格~中田英寿を通して~最終章

 心
~我おもう ゆえに~


不定期にお届けするエッセイです。
単発的に書いた論文とかテーマに絞った雑談とか。

今回のテーマ
マスコミの品格
~中田英寿を通して~ 5


2年前、前身のブログで書いたものを今一度まとめ直し、加筆、修正してアップします。
いまだにブームらしい「○○の品格」に乗っかります。

~中田英寿を通して最終章~
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中田英寿
29歳での現役引退。
日本サッカー界は大きな"力"を失ったのかもしれない。

ヒデを失う事の大きさ、
失って初めて知る中田英寿という選手の存在感、
それらは日を追うごとに、ファンの胸に焼き付いていく事だろう。

人一倍信念を曲げず、人一倍ファンを大切にし、
そして人一倍サッカーを愛していた。
ゆえに、ボールへの想いが薄れてしまった、
この29歳という若さでの現役引退なのかもしれない。

それは彼がブラジル戦前から語っていた
"誇りを守る"
に通じるのである。

ヒデはドイツワールドカップにどれだけの想いをもって挑んだのか。
これだけは断言できる。
彼は決して自分が引退するからドイツでガムシャラに走り続けたわけではない。
そうドイツだけでない、そして日韓大会でもフランス大会でもなく、
もうずっと前から、
サッカーの世界ではいつだって彼は「中田英寿」として走り続けた。

"孤高のサッカー人生"と、人は言う。

しかし彼を"孤高"にしたのはメディアであり、それに左右された世論である。
あまつさえ人は、"孤高"と称しておきながら、
どこかで"ズレている"とあざ笑う。それが人だ。

それでも彼は、自分を信じてくれるファンの為に闘った。
ただ、彼について来る……
いや、ついて来れる選手はドイツに居なかったのかもしれない。

彼はある時から宮本にキャプテンを譲った。
海外組のたまにしかこない自分がやるよりも、ツネがやった方がいいという判断だった。
それは彼なりに日本代表を想うがゆえの決断だったのだ。
すでにこの時点で、自分がキャプテンではチームの統率が取れないことに
ヒデは気付いていたのかもしれない。

それほど、誰もヒデについていけなくなっていた。

でも勘違いしないで欲しい。
決してヒデが独りよがりだった訳ではない。
ヒデくらい"誇り"をピッチ上で体現できる選手が殆ど居なかったのだ。

メディアは分裂した日本代表を見てこう称した。

孤立する中田

イチローになれなかった中田

中田代表不要論



全てを中田英寿に押し付けた。
なぜならその方が楽だからだ。

W杯本番前のマルタ戦で、
左サイドの中田浩二へのパスは確かに優しいパスとはいえなかった。
そういうパスは試合中しばしば続いた。

「走らなければサッカーはできない」

このパスにはそんなヒデの"想い"がこめられていた。
本来ならそんな事は練習の時点でするべきだろう。
それを親善試合の中で示すしかなかった所に中田英寿の苦悩はあった。

だが、この優しくないパスは決してこのドイツで始まった事ではない。
彼が中心となって闘った五輪時代、いやその前からも"想い"をこめたパスはあった。
そしてその"想い"をこめたパスは、チームの熟成とともに影を潜めた。
いや、ある意味その"想い"は、良い意味の"想い"に変わったのだろう。

ひょっとすると彼が『全権』を握っていたならば、
このドイツでの彼の涙は、また違った意味になったかもしれない。

彼はチームと監督とサッカーへの誇りの間で挟まれ、もがき続けたのだ。

今後も続く、彼の旅の行方は彼自身が決めること。
でも、決して彼は日本のサッカーに背を向ける事はしないだろう。
そんな情のかけらも無いような男が
イタリアセリエAという世界の舞台に渡った後に、
「自分を育ててくれたチームだから」と
古巣湘南ベルマーレ(旧平塚)のスポンサーになったりするだろうか。

彼はきっといつの日か、
日本のサッカーの舞台に帰ってきてくれる。
その時再び声を大にして言いたい

「ヒデ、ありがとう」

今でも脳裏に焼きついている
遠く離れたイタリアの地で誇り高き彼の名前が満場の観衆に叫ばれたその時を

"SHOGUN"
HIDETOSHI 
NAKATA



※※※バックナンバー※※※
[思心]マスコミの品格~中田英寿を通して~1
[思心]マスコミの品格~中田英寿を通して~2
[思心]マスコミの品格~中田英寿を通して~3
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