トルチエ日誌 EURO2008 ドイツ VS スペイン
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スペインが44年ぶり2度目の優勝 1−0でドイツ破る=ユーロ元日本代表監督トルチエ氏と
その通訳ダバテイ氏が繰り広げる妄想レビューコーナー。
2008年6月30日 とあるホテルの一室
記者
「トルチエさん、おはようございます。
ある意味W杯よりもレベルが高いと評価される欧州選手権。
そのEURO2008決勝は素晴らしい試合でした。
トルチエさんの率直なご感想をお願いします」
トルチエ
「ウィ〜シェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ(通訳)
「そうですね、スペイン最高!すげぇや!ビューティフル!
クワトロバジーナ!」記者
「……最後のは関係ねぇだろ。
では試合内容について詳しくお願いします」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ
「思うに前半開始早々のスペインのままでしたら、
どうなっていたかわかりません。
しかし、ドイツの見事な守備陣形の前に、
スペインはなかなか前に動けず中盤が機能しない中、
幾度となく試みた前線で一人張るトーレスへの一本のパス。
このたった一本のパスによってスペインのサッカーが目覚めました。
この得点からドイツの守備陣形を狂わせたスペインは
連動的で華麗なパスワークでドイツの巨人を翻弄しました。
しかも球際への寄せも見事でした。
ドイツはいつものようにのらりくらりと交わしつつ、
決めるべき所で決める自分たちのペースを、
最後まで手繰り寄せることはできなかった。
スペインの攻撃サッカーの優勝は、
これから全世界のサッカースタンダードを大きく変えることでしょう」記者
「なるほど、さて注目された選手などはいかがでしたか」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ
「トーレスのように早く、強い選手が日本に居れば、
中田英寿も復帰するでしょうね。
何せ彼のキラーパスに追いつく日本人は居ませんので。
しかし、彼なら大丈夫。
あぁ、トーレス並みの日本人選手が一人居れば、
日本の1トップでのフォーメーションも十分機能するでしょうね」記者
「そんな理想論いらねぇよ。
ですが、確かに彼のスピードは素晴らしかったですね」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ
「もちろん、そういった技術や身体能力ももちろんですが、
何より今日の彼は本当によく走っていました。
果敢にボールを追いかける姿に『絶対勝つ』という執念を感じました。
日本に圧倒的に不足しているのはこれなのです。
2006ドイツW杯の直前、
日本はドイツに2―2で引き分けているんです。
本番をひかえ、ただの親善試合とは言い切れません。
そのドイツ相手に全員がひたむきにボールを追いかけ、ゴールへ向かって走った。
にも関わらずグループリーグ敗退。
これが何を意味しているのか。それは本番で最後に求められるもの
それは技術では無いのです。勝つという執念が実を結べばそれはたちまち相手にとって
脅威になるのです。身体的有利不利とか、技術とか、
それらは本番までくればみな互角なのです」記者
「なるほど。確かに今大会のロシアのように、
試合を重ねるたびに自信をつけるチームもあります。
彼らは勝つことによって自分たちのサッカーを確立していきましたよね」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ
「ところが、ロシアも、オランダも、ポルトガルも、
肝心の所で自分たちのサッカーに自信を無くし、受けに回ろうとした。
ここが攻撃サッカーのリスキーな点でもあり、チャンスでもある。
スペインはそれを実証してくれたじゃないですか。
前回のギリシャのサッカーが良いというならそれは構いません。
しかし、我々はやはり美しいサッカーに魅せられてサッカーを愛したはずです。
今回のスペインとまでは言いません。
日本は早くこのことに気づかねばW杯は危ういです」記者
「その日本。最終予選の組み分けが決まりましたよね。
オーストラリア、カタール、ウズベキスタン、バーレーン。
非常に厳しいグループといえます」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラ」ダバテイ
「最終予選はどこが来ても厳しいものです。
しかし、よく考えてください。日本はいつからこの面子を相手に
『厳しい』という表現を用いなくてはならなくなったのか。
それは今の日本代表のままでは『危うい』と誰もが感じているからです。
あと数ヶ月。例えば五輪などで急成長を遂げた選手が
フル代表に参戦して喝を入れてくれると嬉しいのですね。
五輪にも期待しましょう」記者
「さて、では最後にEURO2008を総括お願いします」
トルチエ
「ウィシェトトプテュルテュルドゥドゥドゥ・・
ティユティケスクセドゥドゥチョコラビービーケスクセ」ダバテイ
「何といってもEUROを中継してくれたテレビ局ですね。
これだけレベルの高いサッカーを、日本で簡単に観れるようになったのは
本当に素晴らしいことだと思いますし、
今後サッカーをするちびっ子に大きな刺激になります。
ありがとうWOWOW。そしておまけでTBS」記者
「……。ありがとうございました。
ところでトルチエさん、フランスヤバイんじゃね?」
トルチエ
「まぁ今は世代交代の時なんや。心配いらんわい」ダバテイ
「もうドイツ、フランス、イタリアの時代は終わりにしましょう」 トルチエ日誌 終
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